牧歌
フランスの洒脱な音楽というとシャブリエが思い浮かぶ。中でも好きなのが「田園組曲」だ。もともとピアノの為に書かれた「絵画的小曲集」から抜粋して管弦楽用に書き直された曲集。愛聴しているのはガーディナーがウイーンフィルを指揮したアルバム。
四曲からなる組曲の中でとりわけ好きなのが「牧歌(Idylle)」、愛らしい旋律と透明な響きが、掌で踊っているような佳曲だ。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーにはニケ指揮モンテカルロフィルの演奏、スタンホープ指揮のタスマニア響の演奏があって、対照的な演奏。
原曲のピアノではラボルの演奏とマカラムの演奏があるが、後者におけるテンポの揺らし方やタメ、歌わせ方が中々気に入った。
好きな曲、いい曲は結局どんな演奏で聴いても好きだし、いい曲だ。