2021年12月24日 兵庫県立芸術文化センター東京バレエ団 くるみ割り人形プティパ・イワーノフ・ワイノーネン(斎藤友佳理改訂)マーシャ:秋山瑛、くるみ割り王子:宮川新大指揮:磯部省吾 シアターオーケストラトーキョー クリスマスイブにくるみ割り人形と…
2021年11月28日 ユベール・スダーン PACオーケストラ 第128回定期演奏会 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 竹澤恭子 ハイドン 交響曲第1番 シューベルト 交響曲第4番悲劇的 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 竹澤恭子 なんと言っても竹澤恭子のヴァイオ…
2021年10月24日 川瀬賢太郎 PACオーケストラ 第127回定期演奏会 ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番 清水和音 交響曲2番 ピアノ協奏曲は、第二楽章の夢のような世界が素晴らしかった。冒頭の管楽器とのやり取りから夢幻の世界へ。ちょっと拍が明確でない崩すよう…
2021年10月9日 佐渡裕 PACオーケストラ特別演奏会 ベートーヴェン 交響曲4番 ベートーヴェン 交響曲7番 交響曲4番はあまり聞かない曲だが、かなり技巧的で、聴き込まないとついていけないなと思うとこがあった。他方で7番は聞き慣れていたし、ツボを抑…
2021年9月19日 佐渡裕 PACオーケストラ第126回定期演奏会 イベール フルート協奏曲(工藤重典) ブルックナー 交響曲第7番 久しぶりにコンサートに行ってきた。子どもが大きくなって、自分の時間が取れるようになってきた。また、人生の残りの時間を意識す…
コーマック・マッカーシーによる小説「ザ・ロード」を読んだ。核戦争が原因と思われる大変動のあと数年経った、末期的様相を呈した地球上に生きる父と子を描いた小説。と書くとありふれた設定のありふれた小説に思われるだろうが、これはひと味もふた味も違う。…
PNASに出た論文によると、Sabine Begallらはグーグルアースを使って牛などの草を食む動物がどんな向きで居るかを調べたそうだ。そうすると、南北方向にたたずんでいる牛や鹿が優位に多かったという。そういわれてみれば、牛ってみんな同じ方向いてもぐもぐや…
休みを利用して、久しぶりに長めの小説を読んだ。いわゆる東電OL殺人事件をもとにしているのだが、そういう週刊誌的な次元を超えた深い内容。いかにも小説的な前半から圧巻の後半へと、複数の登場人物をもちいてヒトの内的心理が立体的に描かれる。それも暗…
牡丹を見に行ったとき、福寿草も咲いていた。寒空のもと、黄色い花が春を告げていた。
近所の庭園に寒牡丹を見に行ってきた。 大きな、柔らかな、ふんわりとした花びらがとてもきれいだった。
前半はプルシナーが中心となって解明した、プリオン蛋白質がBSEなど一連の病気の要因であるとする研究の紹介。後半は、一転プルシナーのプリオン蛋白質単独原因説に疑問をはさみ、自説を展開するという本。 大変面白く書けているのだが、それ以上に疑問が多…
Naxos Music Libraryでこんなものを見つけた。 LYRCD7137 日本の伝統音楽 能楽(京都能楽会) JAPAN Kyoto Nohgaku Kai: Japanese Noh Music http://ml.naxos.jp/?a=LYRCD7137 懐かしい。The Kyoto Nohgaku Kaiとあるだけで名前は出ていないが、学生時分聞い…
JT生命誌研究館は基礎研究の現場と一般の人をつなごうとすばらしい努力を重ねてきた。その成果の一つがこの三枚組DVDだ。今の日本はすぐに社会に還元される研究を求める。平たくいえば、金儲けになる研究だ。だがそれで本当に日本の科学は豊かになるのだろう…
書店で手に取ったとき、副題の「食人の痕跡と殺人タンパクの謎」をみてプリオンの話だと分かった。でもタイトル、そして装丁に使われているロンギによるヴェネツィアの絵が結びつかなかった。 致死性家族性不眠症に苦しむ一族からはじまり、クールー病、スク…
この正月は北海道の美味しいシシャモを送ってもらって食した。開封すると雌雄両方入っていて、雄の方が普通スーパーで売ってるぐらいの大きさ。子持ちのメスはそれよりも一回り小振り。雄のシシャモを食べた記憶がないのだが、これが美味しくてびっくりした…
アメリカ大統領選、アイオワにおける民主党最初の予備選でオバマが勝利。この人は政治的にはどんな人物なのだろうか。
これはなかなかの良書であった。いまや生物関連の論文や学会発表で現れないことはないといっていいほど広まった系統解析。いったいこれがどのような考え方に基づくのか、歴史的経緯も含めてきわめて平易に解説してある。専門的な知識がなくても十分理解でき…
ミトコンドリアDNAの配列解析から、人類がどのように世界へ拡散していったか考察する内容。といっても、表題の通り日本人のミトコンドリアDNAに関する話題がおおい。新しいデータも色々入っていて、人類がアフリカをでてどのようなルートをたどって世界中へ…
今日仕事場にいったら、すっかり葉の落ちた木々に、たくさんのメジロが群れていた。これが目白押しか。メジロというと梅の花の蜜を吸っている姿が思い浮かぶけれど、木の実か肌をついばんでいるようだった。 美しいうぐいす色の丸々した体に真っ白な目、とて…
ベーブ・ルースから松井まで、日米のホームラン打者のホームラン術を概観した書。個々の打者の技術の違いだけでなく、日米事情の違いに着目し、松井がメジャーに移って打撃法を改造せざるを得なくなったことをこれに重ね合わせる。ユーチューブなどで文章を…
大学院生が特殊計算に特化したスーパーコンピューターを自力で、しかも20万円で作ってしまった話。コンピューターを作った経験などなかった人がだ。もちろんすべて独力という訳ではなくて、教授を筆頭とする天文学の研究室のメンバー数名と外部の協力者の…
今年の夏から秋を経て冬へ向かう気温の変化は独特だ。 桜は、さっさと濁った茶色に変色していく印象を持っていたが、今年は紅葉の具合がとても美しい。一本の木の中に青い葉と、黄色い葉と、紅い葉が絶妙の配色で混ざっている。一枚一枚の発色も見事。何より…
メゾンカイザーのパンが美味しくて、頻繁に買っています。バゲットやクロワッサンを買う気になる、フランスのパンが味わえる貴重な店です。 ところが、最近行ってみたらパンの大きさが目に見えて小さくなっているではないですか! 「そういえば小麦の値段が…
随分前に読んだ大野晋の本のタイトルは何だったか、やはり同じ岩波新書だった気がする。その時は日本語とタミル語に見過ごせない共通性があるようだとは感じられたものの、単純に日本語の起源がタミル語とは納得できなかった記憶がある。 新しく出た本書の第…
副題には「人に残る進化の足跡」とある。人が進化する過程で失っていった、あるいは失いつつある器官に注目して、他の生物におけるその「祖先」器官と比較している。耳や心臓、歯など俎上にあげられた器官は様々で、その進化的起源を俯瞰していくのはとって…
今日は抜けるような秋の青空。あの声はヤッパリ特別だった。ナクソス・ミュージック・ライブラリに1983年シドニーでのライブが入っている。 ABC465421-2 SUTHERLAND / PAVAROTTI / HORNE: Live at the Sydney Opera House (1983)
講談社学術文庫から礒山雅が「バロック音楽名曲鑑賞事典」という本を出しています。有名な曲から殆ど知られていない曲まで百曲集めていて、お手軽なバロック音楽案内になっています。ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)を基本として、この本に出て…
もう二年以上前になるが、2005年の6月にサイエンス誌は125周年を向かえ、記念号にて、現在の科学にとっての大きな謎、課題はなにかリストアップしようという企画があった。今後25年のうちに解かれるか、手がかりが得られそうなものに限る、という条件付きで…
近所の書店へ行くと一角でエリック・カールの特集をしていた。「はらぺこあおむし」の30周年記念だそうだ。僕は子供の頃この絵本が大好きだった。鮮やかな色使いや、あおむしの食事の様子を表現するための斬新な製本が大好きだった。久しぶりの出会いに、思…
話題の書を読了。対談と講演がベースなのでスルスルと読めた。読んでいて強く感じた事は、「おわりに」に書いてあった。 「この本は、細部をつついて批判するのがバカバカしいような明るい本となる」 全くその通りで、人間の可能性とインターネットの可能性…